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亡くなった祖母の話です。私は二世帯住宅で暮らしており、とりわけ祖母には可愛がられて育ちました。私が高校生だった頃、学校にいる間に突然祖母が倒れ、入院したとの知らせが入りました。脳卒中でした。幸い一命は取り留め、状態も安定してきたのでお見舞いに行くことになりました。そこでいつものように祖母に話しかけると話が全然通じず、祖母の言っていることも伝わりませんでした。見た目は元気そうなのに何でお話ができないのか、担当の看護師さんに聞いてみるとそれは「失語症」という病気でした。祖母は身体は元気になったのに、脳卒中の後遺症で話したり話を理解したりすることが難しくなってしまったのです。私はつらくて涙が出ました。祖母も泣きました。自分が気持ちを伝えられないのが悔しかったのでしょう。その後回復期リハビリ病院に転院になった祖母はことばのリハビリを受けることになります。そこで出会ったのが言語聴覚士の方でした。私も言語聴覚士の方に教えてもらいながら、ジェスチャーや会話の上手な引出しをする訓練のお手伝いを行いました。その甲斐もあってか完全ではありませんが、祖母は伝えたいことを少し話せるようになり、話の理解もできるようになりました。