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脳梗塞の後遺症で赤ちゃんのようになってしまった伯母

私の伯母は子供もおらず、夫も早くに亡くなって、ひとり暮らしをしていました。私の母がよく様子を見て行っていましたが、その日はベランダの前で寝転んで、朦朧としていたそうです。脳梗塞の後遺症にならないためにも、早かったので、まだ眠たいのかなと思って「寝るなら布団で寝なさいよ」と言って帰って来たそうです。普段はそれから気にもしませんが、その日は虫が知らせたのでしょう。芦屋の伯母の近くに住む内科医の幼馴染に、様子を見に行ってほしいと電話で頼んでいました。それは母が伯母の家から帰って来てから3時間後のことでした。それからさらに1時間。幼馴染から家に電話がかかってきた時、私が電話を取りましたが、母から話を聞いていたので嫌な予感しかありませんでした。私も伯母には子供の頃よく遊んでもらっったこともあり、とても心配していましたから。電話に出ると、やはり思った通り、伯母は救急車で運ばれたそうでした。母の幼馴染が観に行った時にはすでに意識がなく失禁していたそうなので、すぐに救急車をよんでくれたそうです。慌てて母と一緒に病院に行くと、詰まったところは脳の中に数か所あって、処置できるところは全てしたが、できないところが1箇所だけあって、それは生命維持にもっとも欠かせない場所「脳幹」でした。ここだけは触れない。だから長くはないでしょう、覚悟をしておいてくださいと言われました。麻酔から醒めると、最初は母のことも私のこともわかってくれました。でも、翌日になればわからなくなっています。それでもまた翌日になればわかっている、そんな毎日でした。体の左側が麻痺していたのですが、動く右手が頭の手術痕を痒がって引っ掻こうとするので、右手はバンドで拘束されていました。次第に言葉が出なくなり、表情もなくなってきました。母が「笑って」と言うと、赤ちゃんのように無意識のうちに笑顔を作るだけでした。そんな状態が続いて2か月後の夕方、伯母は亡くなりました。それでも死に顔は無垢な赤ちゃんの寝顔のように穏やかだったので、苦しまずに逝けたのだと誰とはなしに感謝しています。

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